新人類なんて言葉を使うと、きっと課の女の子たちから死語だと笑われてしまうでしょうけど、最近の若者は私にとって、本当にそんな感じです。一生懸命とか、熱意とか努力なんて彼らの辞書には全くなく、権利とか待遇とかメリットとか、自分本位の主張ばかり多くて呆れてしまいます。しかしそこは中間管理職の辛いところ。彼らを選んだのは上の人。私はただ、上の指示に従って、彼らを指導、教育する立場にあります。

昨日も唐突に、なぜこの会社には社員用の金庫がないのかと聞いてきた者が居ました。ロッカーは各自与えられています。もちろん鍵もついていますし、それなりの大きさのあるロッカーです。でもその者の主張は、ロッカーと金庫じゃ安心感が違うと言うのです。それは確かにそうですが、働きにくる場に、そのような安心感をなぜ求めるのか。金庫がないことに不満を感じ、理解できないとばかりに私に訴えてくる彼ですが、金庫に入れる必要があるような物を、なぜ職場に持ってくるのか。こちらの方が理解不能です。

入社前の彼の経歴なんて興味もありませんが、彼が今まで出入りしてきた場所には、そんなに金庫が用意されていたのでしょうか。ロッカーさえない職場も結構あると思うのですが、彼はこの会社に金庫がないことに不満を感じ、この先やって行けるのでしょうか。他人事ながら、父親のように心配な気持ちになってしまいました。

彼は私とは感覚がまるで違うので、金庫がないことを説明してもムダだと思い、そのような意見、要望があったことは担当部署に伝えますとだけ言って、といあえずは引き下がってもらいましたが、今後もまた言って来たらどうしようと思っています。誰か彼の側の人が、職場で金庫を求めるなんておかしい。お前が非常識だ。嫌なら会社を自己都合で退職しろと言ってくれないものでしょうか。